NGC社とPCGS社の鑑定を受けたコインには、コインの状態を評価する「グレード」が付与されます。

グレードは格付けと理解していただければよいかと思います。

ホテルや宝石、自動車やワイン、債券など様々なものに格付けがあるのと同様です。

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鑑定を受けたコインは、年号・国名・額面・鑑定番号がスラブケース内に明記されます。

加えてグレードが70段階で行われます。

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アンティークコインのグレードでは、大きく分けて実際にお金として使用するために作られた流通用コイン(ミントステイト)と記念硬貨や試鋳貨として作られた贈答用コイン(プルーフ)の2種類に分類されます。

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1、流通用コイン(ミントステイト)

実際にお金として使用するために作られたコインで、流通用コインと呼ばれます。

大量生産されたコインで、年号・国名・額面が同じであっても、グレードが異なる一例を下記に挙げます。※スラブケースはイメージ画像です。

下記のコインは、アメリカ史上最も美しい銅貨として知られる「インディアン ヘッド 」と呼ばれる1セント銅貨で、50 年以上にわたって鋳造されました。

日本円の感覚だと、1セント=1円、10セント=10円、1ドル=100円のようなイメージです。

低額硬貨で発行枚数が多く、グレードをご理解いただき易いように一例としてご説明致します。

左から高評価順に並べています。

MS>AU>XF>VFと記載されているのが解りますね。

このように、年号・国名・額面が同じであっても、グレードが異なり、個別の鑑定番号が付けられ識別されています。

記号を覚えなくても、数字で格付けが解りやすくなっています。

               

2、贈答用コイン(プルーフ)proof(PF/PR)

贈答用として鏡面仕上げの加工が施されたコインです。

こちらも、プルーフグレードをご理解いただき易いように一例としてご説明致します。

※スラブケースはイメージ画像です。

下記のコインは、「銀貨の王様」と称賛されるゴシッククラウン銀貨です。

ヴィクトリア女王の即位10周年を記念して、8,000枚のみ鋳造されました。

PF65>PF63>PF58>PF45と記載されているのが解りますね。

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このように、年号・国名・額面が同じであっても、グレードが異なり、個別の鑑定番号が付けられ識別されています。

NGCではPF、PCGSではPRと表記されます。

またプルーフの中には、コインの型で一番最初に鋳造されたものにしか付与されない特別な称号があり、NGCではULTRA CAMEO(ウルトラカメオ)、PCGSではDEEP CAMEO(ディープカメオ)と呼ばれます。

2~5番目に鋳造されたものは、2社共通でCAMEO(カメオ)と呼ばれ、特別表記としてスラブケースに表示されます。

PF 63 ULTRA CAMEO>PF 63 CAMEOと記載されているのが解りますね。