2024年 ハロウィン

野党第一党立憲民主党の党首は野田佳彦氏が就任し、与党である自由民主党では自民党総裁が誰になるのであろうかと岸田総理大臣が辞任の意向を表明した時からメディアを中心に予想が際立ち、ついに、9月27日の自民党総裁選挙で高市早苗氏との決選投票となり5度目の挑戦の末、元幹事長石破茂氏が第28代自民党総裁に就任いたしました。

総裁選出馬に5度も挑戦した事は日本の歴史上最多タイ記録とのことで、今まで単独の最多記録保持者でありました小泉純一郎元総理大臣と肩を並べるチャレンジ精神は素晴らしいことだと思います。

石破茂新総裁は現在の三井住友銀行に入行し、お父様死去の後、1981年に稀代の政治家と誉れ高い田中角栄元総理大臣からスカウトされ政界入りを決断し、その後、1986年に若干29歳という年齢で鳥取県全県区から出馬し見事当選しました。当時、国会議員の中では全国最年少であったそうです。

そんなバイタリティー溢れる新総裁が誕生したことにより、今後の日本経済が良くなり、日本国民の生活がより豊かになるような政策を是非やり遂げてもらい、皆さんが幸せに安心して暮らせるようになれたら最高だと思う次第です。

また、米国でも大統領選が過熱しており、もしトラから確トラに代わり、その後ハリス氏が大統領選に立候補したことにより、混戦模様からハリス氏が有利な状況であると一部の情報筋では報じられていますが、日本との経済関係は密着しているので、今後も大統領選の行方は目が離せない状況です。

日本の「お祭り」とは

早ければ10月下旬にでも、解散総選挙が行われる可能性がある中、人間にとって欠かせない「衣食住」の中の「食」である食物は極めて重要なもので、特に今年の日本はコメ不足により、コメの価格が上昇し品薄感も十分に緩和できているとは言い難い日が続いています。

古の時代と変わらず大半が天候の影響を受けやすい作物を主食とする地域が多い現代でも、作物の出来不出来は重要な事柄です。

その為、豊作の年には日本に限らず世界中でお祭りが行われ、皆で豊作を祝福することは珍しくありません。

最近では収穫を大いに祝う米国の「ハロウィン」が日本でも定着しつつありますが、日本では「夏祭り」と「秋祭り」に分かれていることはご存じでしょうか?

端的にお伝えしますと都市部で行われるお祭りが「夏祭り」で疫病退散を願ったものが該当します。代表的なお祭りが京都の祇園祭や大阪の天神祭りです。そもそも、衛生環境が現代と違う昔では、夏には食べ物が腐りやすく菌が繁殖し、疫病がはやりやすかったため、それらを退散させ無病息災を神様に願ったことが始まりだそうです。

そして、農村部で行われるお祭りが「秋祭り」で、稲作が盛んである地域が実りの季節である秋に収穫に対する感謝を表して、奉納行事としてお祭りが行われました。有名どころは九州の日本三大くんちである長崎くんちや博多おくんち、大阪だんじり祭りや兵庫県灘のけんか祭りです。

日本三大くんちの「くんち」は神様にお供えをする「供日(くにち)」から語源が由来されているそうです。

日本は古来より、あらゆる万物に神様が宿る「八百万の神」という考えがあり、自然とともに暮らし農耕民族として生きてきたため太陽や雨雲、海、山、川、動物、植物等のすべてに神が宿っていると信じられていました。

春には豊作を願いながら種まきをして、秋には実りに感謝をして収穫し、自然の神々に五穀豊穣と健康や安全をお祈りした儀式やお祭りを行ってきました。このような風習が世代を超えて伝わり現在の日本のお祭りとなるのです。

そもそも「ハロウィン」とは

最近の日本では10月31日に行われる「ハロウィン」は、12月25日のイベント「クリスマス」に負けず劣らずの盛り上がりを見せ、年間を通じても一大イベントのひとつになりつつあります。

そもそもこの「ハロウィン」というものは何なのかという事を掘り下げますと、起源は2000年以上昔の古代ケルト人までさかのぼります。古代ケルト人とはアイルランドやスコットランドを始め、ヨーロッパの多くの地域に住んでいた人々のことです。古代ケルト人は10月31日が1年の終わりとして、収穫物を集めて夏の終わりと冬の始まりを告げるお祭りとして盛大に行っていました。

その後古代ケルト人の文化はキリスト教文化に吸収されていきますが10月31日にお祭りをする風習は残り、19世紀にアメリカに移住したアイルランド人が秋の収穫祭として持ち込んだことがハロウィンの起源といわれています。

日本のお盆と類似した風習ですが、古代ケルト人は10月31日に死後の世界の扉が開き、ご先祖様の霊が家族に会いに現世へ戻ってくると考えられていました。

しかし、現世に来るのはご先祖様に限らず悪霊もくるといわれ、子供をさらったり人の魂も取ったりするといわれていました。

そこで、仮面をかぶったり化粧をして悪いことをする悪霊を驚かせて追い払うために仮装をするという風習が生まれたそうです。

日本ではハロウィンを「仮装を楽しむイベント」としてのイメージを強く持たれた方が多くなり、東京の渋谷センター街などでは魔女や悪魔、モンスターといった仮装やアニメキャラクター、芸能人のコスプレをして楽しむ方が多いのが特徴です。

そもそもキリスト教ではハロウィンの翌日11月1日は「諸聖人の日」という祝日になります。

これはキリスト教におけるすべての聖人を記念する日を意味しています。ハロウィンを英語で書きますと「Halloween」です。諸聖人の日を英語で書くと「All Hallows Day」、前夜を「All Hallows Evening」と書き、「諸聖人の日の前夜祭」という意味で言葉が短縮され「ハロウィン」という言葉が生まれたそうです。

日本のお盆でもそうですが、多くの外国でもご先祖様を敬うという風習は多く、また、作物に対してお礼やお祝いをするというお祭りも表現の違いはあれど多いと感じます。

射撃のお祭り

世界各国では豊作を祝うお祭りの他に14世紀から行われている伝統的なお祭りがあります。

それは、スイスにある射撃祭です。

射撃祭は五穀豊穣や健康を祝うようなお祭りとは違い、永世中立国であるスイスが定期的に行っているイベントになります。

スイスといいますと殆どの方が「戦争をしない中立な国」ということで「アルプスの少女ハイジ」が頭に浮かび武器等一切持っていないようなイメージを持たれる方が多いと思いますが、スイスは18歳~34歳までの男性に対し兵役制度があり、銃の所有が驚くことに世界7位となっているのです。

スイス国民の4人に1人が銃を所有しており、銃所有率は20%を大きく超えているのが現状なので驚かれる方は多いかと思います。

スイスは第一次世界大戦、第二次世界大戦はもとより、戦争はせずに中立を守ってきた国ですが、スイスが戦争をしないと言っても他国が攻めてこないという保証はありません。

そこで、抑止力を強化する為に国民は防衛力を鍛え上げ、他国から攻められても領土と国民を守る力を保持する方法の一つとして銃を所有することを選択したのです。したがって、国民が挙って射撃技術の向上を目的として射撃祭が生まれたのです。

スイスでは射撃祭を行うために記念コインが発行されるほど重大なイベントになりました。

この射撃祭の記念コインは歴史が500年もあり、中には高価なものもあり人気があるコインです。

射撃祭コインの特徴などは別日にお話したいと思います。

今回の話は、お祭りを中心とした話で、皆さんが知っていることばかりだと思いますが何かのお役に立つことが出来れば幸いです。