大谷翔平50号ホームランボール史上最高額
もはや日本では知らない人はいないであろうと言っても過言ではない国民的ヒーローである大谷翔平選手。彼の大活躍はテレビのニュースや各種新聞、ネット情報を見てご存じの方は多いと思います。そして、彼から大きな感動や勇気をもらった方は日本人に限らず、野球の本場米国を始め色々な国や地域で大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
特に彼の今年の活躍は素晴らしく、米国大リーグ史上初の年間「50本塁打、50盗塁」の大記録を樹立したことは野球界に留まらず大きな話題となりました。
そして、驚くことにその記念すべき50号ホームランボールが米オークションサイト“ゴールディン”に出品され、記念球歴代最高額を大幅に更新し手数料込みで439万2000ドル、日本円でなんと約6億6320万円という破格な金額で落札されたというニュースが大きく報道されました。
今まではマーク・マグワイア選手の70号ホームランボールで300万5000ドルが最高額でしたが、この数字を大きく上回ることは、大谷翔平選手が野球の本場米国で大きな評価を受けている証だと思います。
今後の活躍も是非期待したいものです。
THE ANSWER編集部”大谷翔平の50号ホームラン球、入札合戦は日を跨ぎ6億円超えでオークション史上最高値が確定 マグワイア70号の300万5000ドル上回る”Yahoo!ニュース.
10/23(水) 13:03配信.参照先:Yahoo!ニュース
そんな大谷翔平選手は2024年よりロサンゼルス・エンジェルスから“ロサンゼルス・ドジャーズ”に移籍し、ついに10月20日(日本時間21日)米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦でニューヨーク・メッツを10対5で下し、自身初のワールドシリーズに進出することが決定しました。
ワールドシリーズの対戦相手は以前松井秀喜氏が所属していたニューヨーク・ヤンキースで実に43年ぶりの対戦になるとのことです。
今年のニューヨーク・ヤンキースには大谷翔平選手の成績54本塁打、130打点、打率3割1分を上回る58本塁打、144打打点、打率3割2分2厘、ア・リーグでホームランと打点の2冠を達成した“アーロン・ジャッジ”選手が所属しており、レギュラーシーズンで50本塁打を放った打者がワールドシリーズで対戦することは、なんと史上初ということだそうです。
大谷翔平選手はワールドシリーズ出場決定時のインタビューで「僕がずっと出たいな、プレーしたいなと思っていた場所なので、今、この瞬間からそこを目指して、後はそこを勝つだけだと思って切り替えて頑張りたいなと思います。」とコメントしています。
その他、「単純にここまでプレーできるというか、10月のこの時期迄プレーできるのは一握りのチーム、選手たちだと思うので、その時点で恵まれてるなというか、本当に感謝というか、プレーできていること自体が、結果は必ずついてくると思いますけれど、(結果が)良かった悪かったは出てくると思うんですけど、やれてること自体が素晴らしいことだと思います。」と肘の手術を2度も経験していて誰よりも野球を愛し、ストイックに取り組む大谷翔平選手だからこそ、感謝の気持ちも常に忘れず個人の成績よりもチームの勝利にこだわり野球ができる喜びを素直に表現したのだと思います。
日刊スポーツ"大谷翔平、自身初のWSに「やっと来たなと」 楽しむ理由は「プレーできていること自体が…」"Yahoo!ニュース.
10/21(月) 14:22配信.引用先:Yahooニュース
大谷翔平選手が感謝と気合を入れて臨むワールドシリーズには過去を振り返ると数々の日本人名プレイヤーが出場した経緯があります。
代表的な名選手は先にも述べた、元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜氏、同じくヤンキースに所属していた伊良部秀輝氏、元ボストン・レッドソックスの松坂大輔氏と上原浩治氏、元シカゴ・ホワイトソックスの井口資仁氏、元セントルイ・カージナルスの田口壮氏、元ヒューストン・アストロズの青木宣親氏等、日本野球界のレジェンドといっても過言ではない名選手が所属チームで重要な役割を果たし、高い評価を受けました。
ワールドシリーズ日本人初の優勝を経験したプレイヤーは1998年と1999年に連覇を達成した伊良部秀輝氏、2005年優勝井口資仁氏、松坂大輔氏は2007年に優勝を経験し日本人初のワールドシリーズ勝利投手となり、2013年には上原浩治氏が優勝胴上げ投手として活躍しました。
そして、2009年松井秀喜氏がワールドシリーズで打率.615(13-8)3本8打点と大活躍し、日本人初のワールドシリーズMVPに選ばれました。松井秀喜氏が野球の本場米国で、しかもワールドシリーズでMVPを獲得する活躍は日本の野球界全体にとって、とても大きな影響を与える凄い大快挙のことでした。
その他、残念ながらワールドシリーズの参加には至りませんでしたが、大谷翔平選手に負けず劣らずのレジェンド「イチロー」こと鈴木一郎氏や多くの日本人が野球の本場米国大リーグに挑戦し、日本人に大きな勇気と希望を与えてくれたことは間違いのないことです。ともあれ2024年のワールドシリーズでは大谷翔平選手が存分に力を発揮し、大活躍してもらいたいと期待している方は日本人に限らず大勢いらっしゃると思いますので、是非頑張ってもらいたいものです。
筆者個人的にも大谷翔平選手には心から大エールを送りたいですし、できることなら、これまで一生懸命野球に情熱を注ぎ全力プレーをしてきた彼にワールドシリーズ優勝の美酒を味わってもらいたいと思いますが、短期決戦には時の運もありますし、勝敗よりも彼自身が納得のいく大谷翔平選手らしいプレーができれば幸いだと思う次第です。
大谷翔平選手の記念メダル発行
今年大活躍した大谷翔平選手の記録は素晴らしく、特に54本塁打57盗塁という記録は日本人選手どころか米国大リーグ史上においても前人未到の大記録という事は周知ご存じのことだと思います。この大記録達成を記念して、米国メジャーリーグ(MLB)公認のホログラムシールが貼られた正規品として記念メダルがイトーヨカードーネット通販を含む色々なネットショップにて販売しているようです。
販売価格は各ネットショップによって違いがあるようなので、購入を検討されている方は複数店舗を見て価格帯を比べてみるのも面白そうです。
その他にも、英国王立造幣局の公式代理店として日本の兵庫県神戸市にオフィスがある株式会社コインパレスという会社で2023年MVP受賞記念銀メダルとMLBドジャース版の記念メダルが米国メジャーリーグ公認のホログラムシールが貼られた正規品として販売しているようです。
株式会社コインパレス”大谷翔平選手を描いた記念メダルが発売!”PR TIMES.2024年5月29日 17時40分配信
参照先:PR TIMES
基本的な事ですが記念メダルと記念コインでは違いがあり、端的に説明しますとオリンピックの金メダルや勲章等、表彰の記念として贈られるものが記念メダルであり、記念コインとは、コイン(COIN)を翻訳すると貨幣となるため、お金を意味します。日本ではメダルとコインを同じようなものと考える方がいらっしゃいますが、元来のメダルとコインの意味が解れば違いが判りやすいと思います。
したがいまして、今回販売されている大谷翔平の記念メダルは貨幣(コイン)ではございません。
記念コインの発行とは
先にも述べました記念メダルならぬ記念コインですが、過去を紐解くと世界各国で適時的に発行されており、色々な種類の記念コインが数多く存在しております。
そもそもこの記念コインは、いつどのような時に発行されているのかといいますと、例えば日本の財務省の定義では“記念貨幣は、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第5条第2項により、内閣の閣議決定を経て、国家的記念事業として発行されています。
このため、一般的には、国民がこぞってお祝いするような事柄(皇室の御慶事、国家的事業の完成等)や国際的な行事(オリンピック、万国博覧会等)などが挙げられます。”と謳われています。
したがって、最近発行された記念コインは東京オリンピック2020で発行された1万円金貨等があげられます。
この1万円金貨は発行枚数4万枚、重量15.6グラムの金が使われ、金額が12万円で販売されていました。
余談ですが、造幣局のQ&Aで「Q:記念貨幣や貨幣セットに収納されている貨幣は、貨幣として使用できるのですか?」という質問に対し、造幣局の回答として「A:貨幣セットに収納されている貨幣(記念貨幣を含む)は、全て貨幣として使用可能です。ただし、プレミアム貨幣等は、購入価格でのご使用はできません。貨幣に標記されている額面価格での使用となりますので、貨幣セットとして収集していただくことをお勧めいたします。」と話があり、例えるなら「東京オリンピック2020記念コイン1万円金貨を12万円で購入しても、実際に貨幣として使えるのは1万円なので、お金として使えるけれど、気をつけてくださいね」ということです。
もしこの1万円金貨を使用してしまったら11万円の損失となりますし、現在の金価格高騰を踏まえると11万円以上の損失となります。
実際今現在でこの記念コイン1万円金貨は鑑定のグレード等の違いはありますが、40万円以上で販売しているところもネットでは見受けられますので、折角購入した記念コインを表示されている通貨単位で使用することは避けた方が良いですね。
その他、世界的に見ても記念コインを発行する定義は日本と比べてみてもさほど大きな差はありません。
財務省"記念貨幣はどのような時に発行されるのですか"
出典:財務省
財務省"記念貨幣や貨幣セットに収納されている貨幣は、貨幣として使用できるのですか?"
出典:財務省
記念コインの歴史
記念コイン(記念貨幣)を世界で最初に発行した国は、ローマ帝国になり、概ね2世紀中盤から戦勝記念として度々記念コインを発行していました。
有名記念コインはローマ帝国のパルティア勝利記念貨幣等があげられます。その後、君主の肖像を宣伝する意味も含め、皇帝や国王の肖像を刻んだ記念コインが発行され、中世から近現代でも同じような肖像が刻まれた記念コインが数多く発行されていきました。
変わった記念コインとして、近年の米国では流通を目的とする通常貨幣と同じように流通目的で“アメリカ合衆国50州25セント硬貨”を通常の効果とはデザインが違う記念コインとして発行しているのもあります。この記念コインは近年のオリンピック記念コイン等と比べると希少価値は少ないものとなります。
その他、米国で2007年から2016年かけて発行された米国大統領とファーストレディーの肖像が表面に描かれている1ドル硬貨「大統領1ドル硬貨プログラム」や2010年から発行されている米国各州の国立公園がデザインされた「アメリカ・ザ・ビューティフル25セント硬貨」が存在します。これらの記念コインは米国で最も有名なものとして知られており米国造幣局によるとコレクターは1億人以上いるそうです。
日本の記念コインは1988年までは補助貨幣たる硬貨として発行され、それ以降は“通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律”に基づき貨幣として日本国政府(財務省)が発行権限を有し、造幣局に製造を行わせています。
日本で初めて記念コインが発行されたのは1964年の第一回東京オリンピック記念コイン1000円と100円の銀貨幣が該当します。それ以降第二回東京オリンピックが開催された2021年迄で215種類の記念コインが発行されました。数多くの記念コインがございますので、ご興味のある方は造幣局ホームページで掲載されていますのでご覧になってみるのも面白いと思います。
今回の話は冒頭にお伝えした、大谷翔平選手の50号ホームランボールがオークションで破格の金額で落札されたことや記念コイン等の話にフォーカスしました。記念となる物は、ボールやコインに限らず、紙幣、骨董品や玩具、カード等メモリアルとなる物やコレクターが多く存在する物には付加価値がつくことは珍しくありません。TVで放映されている「お宝探偵団」もそうですが、オークションでは必ずしも自分の思い通りの価格がつくとは限りませんが、記念となる物をオークションに出品して夢を見るのも楽しいかもしれませんね。