日本史上初の女性総理大臣誕生
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出典:首相官邸ホームページ(httpswww.kantei.go.jpjp104actions20251021kaiken.html)
2025年9月7日に石破茂氏が自民党総裁の辞任を表明してから10月4日に女性初の自民党総裁に高市早苗氏が就任したことは皆さんご存じのことだと思います。
その後、例外を除き概ね与党である自民党総裁が内閣総理大臣になることが通例ではありますが、皆さんご存じのことだと思いますが与党であった公明党が長年に渡る連立政権からの離脱を表明し野党第一党である立憲民主党の安住幹事長が首班指名時に野党統一化により国民民主党代表の玉木雄一郎氏を統一候補とする案がでて少数与党である高市早苗総裁が内閣総理大臣に就任する可能性が不透明になりました。
そこで、国民民主党の玉木雄一郎氏は立憲民主党との政策面等の違いを指摘し「総理大臣になる覚悟はあるが折り合いがつかなければ行動を共にすることはできない」と野党統一に対し難色を示していました。
そして、高市早苗総裁率いる自民党と国民民主党の幹事長協議を行った後に両党党首会談で国民民主党の玉木代表は所謂「178万の壁」と「ガソリン・軽油減税」の早期実現を高市総裁に要望し実現次第では自民党との協力体制は更に強化すると表明するも連立入りには慎重な姿勢を崩さず自民党と国民民主党の連立政権誕生は一旦見送られる形になりました。
後に国民民主党は日本維新の会と立憲民主党と3党協議に入り政策面の調整を試みたようですが、やはり立憲民主党とは折り合いがつかずという結果に終わりました。
一方、3党協議とほぼ同時進行で現職の大阪府知事であり日本維新の会の共同代表でもある吉村洋文氏が急遽東京に赴き同じ共同代表である藤田武文氏と自民党高市早苗総裁と協議し連立を視野に入れた政策協議を行うということとなり10月20日に自民党と日本維新の会で調整が取れ新たな連立政権が誕生し、10月21日に日本史上初の快挙となる女性内閣総理大臣が誕生しました。
今までに無い新しい政治スタイルが誕生したことは、まさに時代が動いたと言っても過言ではない快挙でございますので、筆者個人としてもポジティブに受けとめ、高市早苗新内閣総理大臣誕生に心から祝意を表したいと思います。
同時に、高市早苗新総理誕生を喜び今後のご活躍に大きな期待をする日本国民は大勢いらっしゃると思いますし、その上で、高市早苗新総理大臣が行うであろう善政により多くの国民が喜び、そして、安心して豊かな暮らしができ、今後日本という国が更に大きく発展していく政策実現を行ってもらいたいと願っております。

マーケット的には日経平均で高市早苗総裁が誕生してから上昇を続け10月21日の午前中には5万円に迫る動きを見せましたが、奇しくも午後には下落に転じ10月22日の寄付きは49,000円を割り込み48,600円位迄下落しましたが午後からは上昇し49,400円迄まで回復する等大きな値動きをしております。また、外為市場では高市早苗政権が積極財政を行うとの見方から1ドル150円代のドル高円安という動きを見せております。
他方では、有事の際に積極的に買われる傾向が強く、ある種万国共通の通貨という位置づけである「金」は史上最高値を更新する動きを見せ等、世界的に見ても人気が集まっている状況は今後の展望としても期待する人は多くいるかと思います。
そこで、昨年の4月に一度取り上げたことがありますが最近目まぐるしく上昇し今現在世界的にも注目されている金について改めてスポットをあててみたいと思います。
金価格の上昇が凄い

出典:田中貴金属工業(httpswww.kantei.go.jpjp104actions20251021kaiken.html)
2025年10月21日の金価格は史上最高値を更新し小売価格1gがなんと23,000円を超える状況を迎え、昨年から比べると優に1万円以上の値上がりは凄いという言葉以外見つかりません。
今後も更なる上昇を期待したいところではありますが10月22日の金価格は米国相場で1オンス4,350ドルから下落に転じて4,050ドルの値をつけました。日本の店頭小売価格でも日本マテリアルでは1g21,900円と約1,500円近くの下落で田中貴金属では1g22,265円と約1,100円の下落をする大きな値下げを記録しました。
一部のアナリスト予想では1オンス4,000ドルを割り込む可能性があるのではないかと値動きが荒い調整局面を示唆し、金価格に慎重派は今の金価格はバブル化している状態で雪山に例えるならば新たな買い方は新雪の上に更に新雪が加わる状態を指し自重に耐え兼ね表層雪崩を起こし雪根が残る状態まで下落するのではなかろうかという予想をしている声もあるようです。
一方、強気派の予想を見ると金価格は長期的に1オンス5,000ドルを目指す流れがあり、ウクライナ情勢や中東和平の明確な目途が付いたわけでもなく世界的にドル離れの傾向は変わっていない為、各国の中央銀行のドル売り金買いの動きには変化が無いという声もあります。
10月23日の金小売価格は田中貴金属と日本マテリアル共に1g22,000円を回復していますが今後の展望を含め金の下げ要因、上げ要因を含めた金価格変動要因を端的に網羅してみたいと思います。
金価格変動要因
金価格の変動要因はいくつもありますが、本記事では端的に金価格の変動要因を6点ほどピックアップしました。
① 経済と政治との関係
世界的に経済不安が広がっている時期や世界的にも影響力がある国の政治不安が生じている時に金価格は「有事の金」として買われる傾向があります。反対に経済や政治が安定している時期は株式投資等のリスク性のある投資商品に資産が集まりやすくなり逆相関関係にある金価格は下落しやすい環境となります。
② 米ドルとの関係
「有事のドル買い」とも言われることもあり金も同様のような値動きをすると思われる傾向はありますが、実際的には米ドルと金価格は逆相関関係との見方があります。米国経済が好調で米ドルの価値が高まる時には投資資産は金よりもリスク性の高い株式投資に集まりやすい傾向がある為です。
一方、米国の経済が不安定な時期には米ドル離れがおこり資産の流れ先が金に集まりやすくなり金価格は上昇する傾向があります。
③ 金利との関係
投資商品には国や企業が発行する債券があります。債権には金利が定められており金価格とは逆相関関係がありますので金利が上昇すると債権は利息が増えますので投資資産は金から債権に集まりやすくなり金価格は下落する要因の一つとなります。反対に、債権の金利が低いと投資資産は債権から他の有効な投資商品に流れる為、金が買われやすくなる要因の一つに挙げられます。
④ 原油価格と地政学リスクとの関係
現実的に金価格と原油価格の関連性はありませんが、原油はドル建てで取引されている現実があり、ドルの影響を直接受けるという点が金との共通点です。つまり、原油価格と金価格の値動きは連動することも多く地政学的リスクが高くなると原油価格は上昇するのと同様に金価格も高くなります。反対に地政学リスクが低くなると原油価格も金価格も下がる傾向があります。
⑤ 需要と供給の関係
需要と供給のバランスは物の価格を決める大きな要因の一つと言っても過言ではありません。現在の金採掘量は限定的である為、供給よりも購入したいという人所謂需要が多いことにより「供給<需要」という事で金価格は上昇します。反対に金の採掘量が圧倒的に増える金鉱山の発見により「供給>需要」となれば金価格は下落する動きになります。
⑥ 中央銀行による金価格の影響
世界各国の中央銀行は金融政策として株式や債券、金、米ドルなどの資産を保有しています。株式や債券と違い金はインフレに強いこともありながら世界的に通用する資産でもあります。一つの国の中央銀行が大規模に金を購入すれば金価格は上昇しますし、逆に、中央銀行が大量に金の売却を行えば金価格は下落する要因の一つになります。
以上が端的ではありますが金価格の変動要因です。
過去の変動事例として2008年のリーマンショック時には世界経済が大混乱に陥り大変な状況であったことは記憶として古くは無いと思います。本来このような世界経済が不安定となれば金価格は上昇しそうではありますが結果として下落しました。

投資家が現金の確保を最優先したため大量に金が売られたことが下落の大きな要因です。その後、米国の中央銀行であるFRBが混乱を修復する為に金利を下げ、大量の資金を市場に供給したことにより米ドル安が生じたことと同時に、インフレ懸念が高まり安全資産となる金に投資金が集まった影響により金価格は上昇しました。
やはり、金はインフレ懸念や世界情勢が不安定な時期を読み解き今後の展望を予想し価格が決まってくるものだと思います。
日本では昨年から今年にかけて1万円もの値上がりをしている事とウクライナ情勢や中東情勢の不安要素を鑑みますと楽観視はできませんが投資資金が集まりやすい時期であるのかと感じます。
そのような観点から見てもアンティーク金貨も金同様に魅力が増す大きな要因の一つになるのであり、今後も注目されることだと思います。
今回のお話は急ぎ足ではありましたが金の変動要因について述べさせていただきました。当然のことながら皆さんが知っている事ばかりであると思いますが今後何かと皆様のお役に立つことができれば幸甚であると思います。

